Amazonニュース解説
セラー自身が発送を担う「FBM(Fulfillment by Merchant)」出品において、ハンドリングタイムの正確な設定が近く必須要件となる見込みです。対応が遅れると出品パフォーマンスへの悪影響が出かねないため、早めの棚卸しが重要です。
ハンドリングタイム必須化とは?FBMセラーへの影響をおさらい
ハンドリングタイムとは、注文を受けてから実際に商品を発送するまでにかかる日数のことです。これまでは多少あいまいな設定でも運用できていたケースがありましたが、2026年6月29日以降はFBM SKUごとに実態に即した正確な値を設定することがポリシー上の要件となる方向で進んでいます。
なぜこれが問題になるかというと、ハンドリングタイムは「お届け予定日」の算出に直結しているからです。Amazonは購入者に対して配送日を約束する形でページに表示しており、設定値と実際の出荷日にズレが生じると、遅延率(Late Shipment Rate)の悪化につながります。遅延率が基準を超えると出品停止リスクも生じるため、単なる設定ミスでは済まない話です。
今すぐ確認すべきFBMのハンドリングタイム設定チェックリスト
要件が正式に適用される前に、以下の点をセラーセントラルで確認・整備しておきましょう。
- SKUごとの設定値を棚卸し:「在庫管理」画面でFBM商品を絞り込み、ハンドリングタイムが実態と合っているか一件ずつ確認する。デフォルト値(通常1〜2日)が自動適用されたままになっているケースは特に要注意。
- 繁忙期・休業日を考慮した設定に更新:年末年始やセール期間中は処理に時間がかかるため、余裕を持った日数に変更することで遅延リスクを下げられる。
- 一括編集ツールの活用:SKU数が多い場合は在庫ファイル(フラットファイル)を使って一括更新するのが効率的。「handling-time」列に数値を入力して再アップロードするだけで反映できる。
- 配送テンプレートとの整合性を確認:ハンドリングタイムは配送テンプレートの設定とも連動するため、テンプレート側の値もあわせて見直す。
「とりあえずデフォルトのまま」が一番危ない理由
セラーがよくやりがちなミスが、商品登録時にハンドリングタイムを設定せずデフォルト値のまま放置することです。自社の梱包・出荷フローが実際には2〜3日かかるにもかかわらず、デフォルトの「1日」が設定されていると、構造的に遅延が発生し続けます。
今回のポリシー変更は、こうした「設定と実態のズレ」をAmazonが本格的に取り締まりにいくサインと解釈できます。ハンドリングタイムを正確に設定することは、ペナルティ回避だけでなく購入者体験の向上にもつながるため、コンプライアンス対応と販売強化を兼ねた取り組みとして前向きに進めることをおすすめします。日本語のセラーセントラルでも随時アナウンスが追加される可能性があるため、ポリシーページの定期チェックも習慣にしておきましょう。
よくある質問
- ハンドリングタイムを間違えて設定するとどうなりますか?
- 実際の出荷が設定日数を超えると「遅延出荷率(Late Shipment Rate)」が上昇します。この指標がAmazonの基準(目安4%未満)を超えると、アカウント健全性が悪化し、最悪の場合は出品停止措置につながる可能性があります。
- FBAと併用している場合、FBA在庫のハンドリングタイムも変更が必要ですか?
- 今回の要件はFBM(セラー発送)SKUが対象です。FBA在庫はAmazonが発送を管理するためハンドリングタイムはAmazonが自動設定しており、セラー側での変更は原則不要です。