Amazonニュース解説
FBAの長期在庫保管手数料に、新たな「最低額」が設けられます。保管期間が365日を超えたメディア以外の商品について、1点あたり月額20円の最低手数料が適用されるルール変更です。単価が低い商品や回転が遅い商品を大量に抱えているセラーほど、じわじわとコストが積み上がる可能性があります。
何が変わるのか――FBA長期在庫追加手数料「最低額20円」の仕組み
従来の長期在庫追加手数料は、商品の保管量(体積・重量)をベースに算出されていました。今回の変更で追加されるのは、保管日数が365日以上になったメディア以外の商品に対して、計算結果がいくらであっても最低20円/点/月を徴収するという下限ルールです。
たとえば体積が小さく、保管料の計算上は数円程度にしかならないアクセサリーや小物類でも、在庫が1年以上フルフィルメントセンターに留まっていれば、自動的に20円が適用されます。点数が多ければ単純にその倍数がかかるため、「安い商品だから保管コストも安い」という前提が崩れる点に注意が必要です。
どのセラーが影響を受けやすいか――滞留在庫チェックのポイント
影響が大きいのは次のようなケースです。
- 季節品・トレンド品の売れ残り:需要期を過ぎて動かなくなった商品が気づかぬうちに365日を超えるケース
- 低単価の多SKU運用:1点あたりの利益が薄い商品は、20円の最低額でも利益率に直撃する
- テスト仕入れで少量残った在庫:売り切れなかった数点がそのままになっているパターン
セラーセントラルの「在庫管理」レポートや「在庫健全性」ツールで、保管日数ごとの在庫数を定期的に確認する習慣をつけましょう。特に保管日数270日前後の商品をウォッチリストに入れておくと、365日到達前に手を打ちやすくなります。
コストを抑えるための実践的な対策
長期在庫手数料を減らすための選択肢は大きく三つあります。
- 値下げ・セール施策で販売速度を上げる:セールイベントやクーポン設定で在庫を動かし、365日到達を回避する
- FBAからの在庫引き上げ(返送):自社倉庫や3PLに戻し、自社発送に切り替える。返送手数料とのコスト比較は必須
- 廃棄処分の検討:保管コストが累積するより廃棄手数料の方が安い場合は、思い切って処分する
どの選択肢が最適かは商品単価・残数・今後の販売見込みによって異なります。スプレッドシートなどで「このまま保管した場合の月次コスト」と「引き上げ・廃棄コスト」を比較試算することを強くおすすめします。早めに動くほど選択肢が広がります。
参考ニュース: Amazon Seller Central Help(元記事)
よくある質問
- メディア商品(書籍・CD・DVDなど)は今回の最低額の対象外ですか?
- はい、対象外です。今回の最低額20円/点/月が適用されるのはメディア以外の商品です。書籍・CD・DVD・ゲームソフトなどのメディアカテゴリは従来どおりの計算方式が適用されます。
- 保管日数はいつを起点に数えられますか?
- 商品がAmazonのフルフィルメントセンターに入庫した日を起点に計算されます。複数回に分けて納品した場合は入庫ロットごとに日数が管理されるため、古いロットが残りやすい商品は特に注意が必要です。